小さいお子様の治療
 最近、他院からの紹介で、全身麻酔とか笑気鎮静法希望の小児歯科
の患者さんが増えています。
 よく、押さえつけられたから、治療が出来なくなったとおっしゃる方が
いますが、本当にそれが原因でしょうか?
 保護者の方は、特殊治療で行えば、安全で通院回数も少なく、楽でしょうが、実は社会学という学問の中では、歯科治療は、通過儀礼の一番重要なものの一つとして位置付けられています。理解さえできれば、本人が「虫歯があると、痛くなり、ご飯が食べられなくなるんだ」と治療に協力してくれます。
 
 当院では、本人がトレーニングの結果理解できる場合には、今まで
押さえつけ治療されていたお子様の95%以上方は、普通に治療
されています。
 確かに、精神的に障害を受けた患者さんもいらっしゃいますが、こころ
の発達を見ながら、じっくりと治療し、こころの鎖をはずしていく治療が
一番ではないでしょうか?
小児歯科とは、大人の治療とは全く違います。

子供の歯は、生え変わりますが、自然に交換しないとあごの成長が遅れます。
子供の歯が重度の虫歯になると、大人の歯も、虫歯になって生えてくることがあります。
咬合誘導といって、矯正の前段階の治療の必要性があることがあります。
保護者の協力(歯ブラシは、3,4年生までは大人の方が仕上げします。食事指導もします。)で、治療が変わります。
歯並びの気になる方も、定期的に検診する事で、小矯正による矯正費用の削減、あごの発育のトレーニングもこの時期しか行えません。
当院では、
専門のトレーニングを受けたスタッフが、

お子様が、じゅうぶんに治療について理解できたところで治療を開始致します。
 個体差がありますが、場合によりましては、3回程度かかる事もあります。

基本的には、治療中は保護者の方とご本人を分離して、治療を行い、お子様の発達を促していきます。(しかし、保護者の方は、声の届く範囲で見守る事が出来ます。)
治療後、保護者の方に、治療内容、治療計画、予防指導を各回必ず行います。

治療は、う蝕(虫歯)は、完全に治療します。進行止めによるごまかしの治療は、行いません。

極力、予防に努め、フッ素や虫歯予防システムを導入しています。ムシバリスク試験も行います。

定期健診は、個人差がありますが、3ヶ月毎に、患者管理させていただきます。(永久歯列完成後は、6ヶ月)

当院では、咬合誘導・歯列矯正も行っています。本人の体格の成長、年齢や家庭事情に合せ、適切な時期に治療を開始致します。随時御相談下さい。

保護者の方の協力で、お子様の歯は守られ、また永久歯がきちんと、虫歯がなくはえることを忘れないで下さい。
これは、米国成人男性の口腔内写真です
現在、日本人ではこのような歯を見ることはほとんどありません
定期的な管理こそが、歯を守ることが出来るのです

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 乳歯の虫歯を放置し、交換期よりも早期に乳歯が抜けてしまうと、歯が寄ってしまい、永久歯のはえる隙間がなくなってしまうことがあります。